鎬の使い方が剣道の幅を広げる鍵
鎬の使い方が上手くできていますか?剣道において、技の幅を広げるためには、鎬の使い方を深く理解することが重要です。
鎬は攻めるときだけでなく、相手に応じる際にも使うからです。鎬の適切な使い方を理解することは、剣道の技巧を向上させるために欠かせません。
鎬を巧みに扱うことで、仕掛け技や相手の動きに合わせて適切な応じ技を行うことが可能となり、自分の技を効果的に発揮できるようになります。
鎬の使い方のポイント
鎬の使い方を具体的に理解するために、以下のポイントを考えてみましょう。
剣道の構えにおいて、相手の左目あたりに剣先を向けることで、相手の懐に入りやすい状態を作り出します。これにより、相手の攻めやすさを誘いつつ、自らも攻撃のチャンスを捉えやすくなります。
相手が攻めてきた際に、スムーズに左目から中心に鎬を下ろすことで、自身が中心を取りつつ攻撃を仕掛けることが可能です。最初から真ん中にやると自分が中心から外れます。また、中心を取るときに窮屈になります。
最初から真ん中にやるのではなく、相手の左目あたりにつけて、相手が入ってきたらスッと鎬を使って中心に下ろし相手の竹刀を押さえる。このように相手の動きを利用して適切なタイミングで鎬を使うことが重要です。
鎬を使う際には、剣道の構えを柔軟に保つことが必要です。相手と竹刀を合わせた際に右、左と柔らかく使い、打ってきなさいよ、入ってきなさいよと気持ちを自分のほうに入れるわけです。
そして、相手が入ってきたら鎬を使って中心に下ろし、自分が中心をとって素早くパッパンと小さく面を打つ。相手が小手にきても、鎬を使ってこちらがパッパンと相手の小手を小さく打つ!!
相手の攻めに対して、柔軟に応じるためには、やや開かれた構えと適度なゆとりを持つことがコツです。
相手の攻めに対して、鎬を使って素早く応じる技を習得することも重要です。鎬を使うことで、相手の攻撃に対して効果的に反応し、迅速に技を仕掛けることができます。
このときに鎬ではなく、刃は使わないようにしましょう。鎬を使うときには体勢が崩れた状態では使えないのです。相手を応じるときに刃で受けると、体勢が崩れこちらが次に出す技が遅れてしまいます。
ですので、鎬を使って応じれば、すぐさま一拍子で技を出すことができます。例えば、実戦で使う面すり上げ面なども同様です。このように鎬を使うことは、剣道で先をとることにもなると思います。
どうしても、鎬を使うときには先をとらえないと使えない。相手がきたときに、刃で受けると遅れてしまうわけですね。相手に先を取られてしまいます。
まとめ 技術向上に向けた鎬の重要性
鎬の使い方を徹底的に理解し、そのテクニックを実戦で活かすことは、剣道の道場で磨き上げるべき重要な要素です。相手の動きに合わせて鎬を使うことで、技を的確に決める技術や巧みさが向上します。
そのため、自身の体勢を崩すことなく鎬を使う練習も重要です。鎬の使い方をマスターすることで、幅広い技術を習得し、巧みな剣道もできるようになってきます。
そのためにも、この機会にしっかり鎬の使い方を理解しておきましょう。↓↓
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