素振りの種類と効果!竹刀を持たない素振りのやり方とは?
剣道を行っている方なら、練習の流れとしておそらくほとんどの方が最初にウォームアップとして素振りをやっているかと思います。
そんな素振りの種類には、正しい歯筋で上下に竹刀を大きく振ることを身につける上下振り、手の返しを覚え正しい歯筋で斜めに竹刀を振り下ろす斜め繰り。
前後に跳躍しながら素振りをすることで上半身と下半身のバランス感覚などを養える跳躍素振り(早素振り)、さらに開き足を使った素振りもあります。
開き足はあらゆる方向に動くことができるようにするために、斜めの足さばきを覚えます。
開き足を使うと相手の技をかわした瞬間に打突することができるようになるので、相手を想定し素振りを行うことができます。
また、スクワットの要領で素振りを行う腰割素振りがあります。
これは身体全体で竹刀を振ることを覚えることができるのはもちろん、下半身強化やへそのすぐ下あたりのところ(下丹田)に力をためる効果もあります。
素振りは竹刀を持たないとできないと思っている人も多いと思いますが、竹刀を持たずに素振りをすることで、正しい体の使い方を覚えることができます。
特に肩の使い方を覚えることができるんですね。
竹刀を持って素振りをすると、どうしても振ることばかりに意識がいってしまい、肩を上手く使えていないことも多いものです。
竹刀を持たない素振りのやり方は、水を手のひらですくう時のように両手の側面を合わせ、その状態のまま腕を頭上まで上げていきます。
上げきったら両手を合わせ、素振りの要領で手を下ろしていき、下げきったら止めるようにします。
特に剣道初心者は、まずは竹刀を持たないで素振りをし、肩を十分に使う感覚を覚えると、竹刀を持った素振りも、よりその効果が高まる筈です。
いずれにしても素振りは、剣道の基本を身につける大事な練習であり、強豪校といわれるところほど、素振りに時間をかけて練習し技能を高めていたり、強い剣士ほど自宅でも基本を踏まえて効果の高い一人稽古をしていたりするものです。