目線を意識して正しい構えを作る
剣道では、一眼二足三胆四力の教えがあるように、目線はもっとも重要視されています。
目は姿勢はもちろんのこと、攻めや機会などの打突にも影響してきます。
何より、有効打突の条件の一つに適正な姿勢がありますから、自然体ですぐに打突に応じすことが出来るように構えから作っておくことが大切でしょう。
上手く出来ない時には、目線を意識して、遠い山を見るようなイメージで行う遠山の目付をすることで、しっかりとした構えがとれるようになり、打突にも良い影響が出てきますからね。
また、相手と構えあった際には、攻め込まれる隙を与えないようにすることが大事なので、目線は相手の目を中心に、全身を見るようにすることがポイントです。
実際の試合では、相手の左右の目の間が、左目に剣先の延長をつけるようになると思いますので、練習方法としては壁に目印をつけておいて、1メートルくらい離れたところでそれに向かって目付をしっかり出来るようにして、正しい構えをとるようにトレーニングしていくといいかと。
そして、構えがしっくり出来るようになったら基本的な足さばきを入れて前後左右に動いて練習していくといいかと思います。
ただ、この時には目線が動かないように意識してやることが大切です。
特に前に出る時に足と上半身のバランスが崩れると目線が乱れてしまうので注意してください。
この壁に向かって構えるトレーニングは、正しい構えに繋がり、竹刀を持たなくても出来ますので、試合前や昇段審査などで集中力を高めたいときにも効果的だと思います。(^-^;