起こり技
起こり技は、相手が動き始める時に出す技です。
そして、起こり技には相手が出ようとする時の出ばな技と引きばな技があります。
●出ばな面
出ばな面は、互いに中段で構え合い、面を相手がいつ打ってくるか読みきることが大切です。
相手の技をしのぎ、誘い込むように相手を引きつけ、相手が攻め込んで技を出そうとする瞬間に間合いを詰め、スナップを利かせコンパクトに面を打ちます。
【引き技後の出ばな面】
引き技を打って相手が追い込んできて技を出すところを、間合いを詰め前に出て面を打ちます。
ポイントは、引き技を打った後、いっでも前に出られるように左足を踏ん張り常に前に出られる体制をとることが大切です。
技を出す時以外は、元の構えに素早くもどり、足や剣先、重心などの体制が崩れないようにすることです。
●出ばな小手
剣先を打突ぎりぎりまで動かさず、竹刀の先を相手に見えないようにすることで、相手に間合いをつかませないように、竹刀の長さを利用し、捨て面として数本打ち相手が面を警戒しているところで、相手の手元の動きばなを狙い、下から小手を打ちに行きます。
また、相手が攻めてきたところを、縁をきり剣先を下げて間合いをとり、いっでも打てる体制をとります。
そして、相手が攻めてこようとする時に、低い剣先から相手の中心に先に攻めると、相手の剣先が上がりますので、そこをすかさず出ばな小手を打ちに行きます。
起こり技は、剣道の全ての技に応用でき、まず最初に出ばな面や出ばな小手などの起こり技を練習するようにすると良いです。